『惨劇RoopeR』はループ系惨劇体感型推理ボードゲームです。
この題目の時点で何となく伝わる方もいらっしゃるかもしれません。小説、漫画、アニメ、映画などにおけるひとつの題材として「ループもの」があります。主要な登場人物の中に時間を遡っている人物がいて、その人物の行動が物語に大きな影響を与えているという類型です。
そういった物語の多くでは悲劇的な出来事が起きています。それゆえ彼や彼女は時を遡り、惨劇を打ち破るために繰り返し続けているのです。
本作では彼や彼女のようにループものの世界を体感できます。さあ、悪意に満ちた惨劇の螺旋に囚われてみませんか？ そして繰り返しと推理の果てに惨劇を打ち破ってみませんか？
本作は２人から４人用のシナリオ型推理ボードゲームです。１人から３人のプレイヤーは「主人公」として惨劇へと挑みます。
ゲームの開始時に主人公たちは何も知りません。ゲーム盤に並べられたキャラクターたちの役割も。予告された事件の犯人も。物語の真実も。果てはどうなったら負けてしまうのかすらも。そんなゲームに勝てるわけがありません。
しかし諦めてはいけません。あなたは時間を遡れるのですから。予め決められた回数だけ同じゲームを繰り返せます。世界は何も変わりません。役割も。犯人も。真実も。敗北条件も。変わるのはあなたの経験だけです。そして行動を変えれば結果も変わります。さあ、次のループを始めましょう！
いずれか１つのループで勝利するか、最後の戦いで正しく推理する。
残る１人のプレイヤーは「脚本家」となります。あなたの目的は惨劇を作り出し、それを観劇することにあります。脚本家はゲームの管理者です。しかし一方で主人公を打ち負かさんとする対戦相手でもあります。
あなたは全てを知っています。役割も。犯人も。真実も。勝利条件も。ゆえに緒戦の勝利は容易です。しかし主人公たちは時間を遡れます。すべてを悟らせてはいけません。シナリオを巧みに紡ぎ、偽装し、攪乱し、悪意の謎へと絡め取りましょう。もはや彼らはあなたの掌の上。メタ世界の愉悦と、煮えたぎるような頭脳戦をお楽しみください。
全てのループで勝利し、最後の戦いまでいずれかの真実を隠しきる。
全ての真実は「脚本」にあらかじめ書かれています。例えば彼女はキーパーソンであり、それ故に彼女の死が敗北条件であるといったように。基本セットには１０作の脚本が収録されており、それだけでも数十時間を楽しめるでしょう。それで足りないならば別売りの脚本集にはさらなる脚本が収録されています。
それだけではありません。『惨劇RoopeR』にはあなただけのオリジナル脚本を作るための仕組みもあります。いくつかのルールを選び、キャラクターに役割を配役し、事件を用意するだけで完成します。
ただしご注意を。ゲームバランスの調律だけはあなたにお任せせざるを得ません。ゆえにやることはシンプルでも簡単ではありません。脚本を作れるのは卓越した脚本家だけだと断言します。しかしその分だけ上手く行った時の楽しさは保証します。あなただけの舞台へと人々を招待しましょう！
本作の最初のシナリオである「はじまりの脚本」を遊ぶために必要な全てが揃っているキットを、本ページにて配布しております。
現在発売中の基本セットは『惨劇RoopeR 5th』です。本作の５周年を記念して５年前にリニューアルしたバージョンであり、最大人数のキャラクター、再構成されたルールブックとサンプル脚本、洗練されたデザインやテキストを併せ持っており、今から本作を遊ぶならばそちらをお求めいただくのが最善でしょう。
本作はいくつかの拡張セットも発売しております。そこでは「世界が変わる」ことにより、脚本を構成するルール、キャラクターの役職、事件などの一覧を「置き換えること」で拡張を実現しています。結果として複雑になり過ぎずに全く新しいゲームをお楽しみいただけます。
もちろん拡張セットにはそのセットを用いたサンプル脚本も５～７本程度収録されております。変化した世界たちを紹介しましょう。
各種拡張は冊子としてはほぼ絶版ですが、DLsite.com様にてDL販売を行っております。
