タイトル名

本ページは何か

こちらは『一人用ふるよにTRPG』における第1話のテキストを全て平文で書いたページです。BakaFireの技術が不足しているために戻るボタンの実装は困難ですので、ミスタップなどで誤って進んでしまった場合はこちらをご参照ください。

シーン1

こんにちは。ホノカです。
この地へと来てくれて
ありがとうございますっ!

ここでは案内役を
務めさせて頂きますね。
よろしくお願いしますっ!

これはふるよにTRPGを基にした
一人用のTRPGです。
あるいは小規模なゲームブックと
思ってもいいかもしれません。
遊ぶには『桜降る代に決闘を 基本セット』と
『祭札二〇一九』が必要です。


それから、宿したいメガミによっては、
そのメガミが含まれる拡張セットもいります。
あと、TRPGの拡張ルールを使うので
6面ダイスも必要ですね。
『第参拡張:零限突破』と
『第四拡張:大洋航路』の
メガミを宿す場合は追加ルールがあります。
そしてキャラクターシートはこちらですっ!
この事件――あるいは謎は全4話からなり、
6月上旬から7月中旬にかけて更新されます。
この第1話は説明のための回ですので、
ここで遊び方を押さえちゃいましょう!
そして「主人公」は三人います。
あなたは1話と2話、3話、4話それぞれで
異なるミコトとして謎に挑みます。

今回は一人目のお話。
今からふるよにTRPGのルールを使って
一人目のあなたを作ります。
ただその前に、いくつか注意ですっ!
「庇う」「支援」「指揮」の効果は変更されます。
いずれも「連携」に関する効果です。
「連携」はこの第1話を通して説明しますねっ!

技能についてもこちらのページにある
一覧から選んでレベルを上げてください。


さらに大事なヒントがあります。



そのいち!
一人目は「技巧」が大事ですっ!
「身体」や「精神」もたまに使うので
無理のない程度に上げましょう。
そのに! 練度は3ですっ!
一目置かれるくらいの実力者ですね。
難易度を上げたいなら2、
下げたいなら4で作ってもいいですよ。
ここまでです。
さあ、今度こそ
一人目のあなたを作りましょう!

キャラクターができたら、
次は初期版面の準備です。
ボードに指示通りに
桜花結晶を置いてください。
オーラ=3 フレア=0
ライフ=3 間合=0
今回はオーラとライフが3です。
使える結晶の数は
ちょっと少なそうですね。

次はそれを踏まえて、
宿したメガミのカードを使って
眼前構築も行いましょう。

あとは画面の見方ですねっ!
今はひとつだけ
説明しておきます。

左下のボタンはターン進行です。
あなたがターンを終えたら、
必ず押してくださいね。

ターンが進めば進むほど、
大体は悪いことが起きます……。
気をつけてくださいね。

大丈夫そうですか?
一通り完成したら始めましょう。
桜降る代の冒険に、出発ですっ!

シーン2

三盟19年――
あなたは旅のミコトとして、
桜降る代の各地を巡っていた。

ここはその西部、山城だ。
西部三都に数えられるこの都は
石材加工と建築で栄えた
歴史ある街である。
整った街並みを
あなたが歩いていると……


技巧or精神 判定。難易度12
適切:見抜く、直感
準適切(半減):軽業
判定が起こりましたねっ!
ふるよにTRPGの拡張ルールに
準じて判定をしましょう。

6面ダイスを2つ振り、
その出目を技巧か精神に足します。


適切な技能があればその数値を、
準適切な技能があれば
その数値の半分(切り上げ)を、
さらに出目に足すことができますよっ。
足せる技能は1種類だけで、
用いる能力値にかみ合った
技能じゃないといけませんから
注意ですよっ!
そして今回は結果が
12以上なら成功ですっ!
結果に応じた方を
タップしてください。
成功:シーン3へ
失敗:シーン4へ


シーン3

あなたの後ろから一人の男が
早足で、あなたを抜かし歩いてくる。
対してあなたの前からはひとりの少女が
歩いてきている。
後ろから来た男が少女の懐から何かを盗み、
そのまま早足で歩み去っていく。
あなたは気づいた。スリだ!

あなたは思わず、
男を止めるために走り出した。
男もあなたに気づいたのか、
慌てて駆け出していく。
間合=8
(ゲーム外から桜花結晶を置いてください)

シーン4

あなたの後ろから一人の男が
早足で、あなたを抜かし歩いてくる。
対してあなたの前からはひとりの少女が
歩いてきている。
そのまま気にせず少女とすれ違うと、
彼女は突然に叫んだ。
「スリだ! あの男だ!」
気づけば早足の男が駆けだしている。
あなたは慌てて、
男を止めるために走り出した。


間合=10
(ゲーム外から桜花結晶を置いてください)

シーン5

追え!
達成:間合を4にする。


ゲーム中にはこんな風に
目標カードが出てきます。


出てくる敵のデータなどは
あなたの方で管理してください。
敵管理シートが必要なら
印刷をお願いします。
そして達成条件を満たしたら
達成ボタンをタップしてくださいっ!
このタイミングで初手も引きますよ。
TRPGルールの初手ですからねっ!

シーン6

だいぶ距離を詰めたが
中々に足が速いスリだ。
走り続けるあなたは
スリが懐から何かを投げつけてきたと気づいた。
身体or技巧 判定。難易度13
適切:頑健、体捌き
成功:シーン7へ
失敗:シーン8へ


シーン7

あなたは攻撃を受けたものの、
体勢を崩すことはなかった。
この攻撃を受けよ。対応を行ってもよい。
解決してから次に進め。
投擲
『適正距離4、2/1』の攻撃を受けよ。


シーン8

あなたは投げつけられたものに躓き、
転倒してしまった。
この攻撃を受けよ。
解決してから次に進め。
転倒
『適正距離4、-/1、対応不可、【攻撃後】あなたは畏縮する』の攻撃を受けよ。


シーン9

追い続けるあなたの耳に
少女の声が聞こえる。
「あっちに追い詰めて!」

気づけば屋根の上を少女が並走していた。
スリをされた少女だ。
彼女もあなたやスリの男と同様に
中々に身軽なようだ。
彼女と連携して、スリを倒そう!



????
連携回数:2
仲間と協力できる状況なら、
「連携」を行えます。
手元で連携回数をメモしてください。
今回は2ですね。
右下にある連携ボタンを押せば、
味方が状況に合わせて連携してくれます。
ボタンを押して確認してください。
もう一度ボタンを押せば消せますよ。
連携は1ターンに1回、
メインフェイズに行えます。
全力行動や準備行動の時でも
行えますからねっ!
連携を実行する場合は
連携回数を1回減らして、
その効果を解決してください。
回数が0だともちろん使えませんよ。
スリを倒せ!
4/3のスリが1体出る。
達成:敵がいない。

敵のデータは手元で管理してください。
攻撃された敵はオーラ受けが選べるなら
必ずオーラで受けますよっ!
ターン進行で敵が動くこともあります。

シーン10

くらいやがれ!
スリがまた物を投げつけてきた。
攻撃『現在地、2/1』を受けよ!

スリが逃げるぞ。
ゲーム外→間合:2を行え


連携:位置取り
ダスト⇔間合:1を行う。


シーン11

どうやら入り組んだ街並みに
たどり着いてしまったようだ。


スリはここを根城にしているようで、
巧みな足取りで逃げていく。
あなたはスリを見失ってしまった……。

ゲームオーバー



シーン12

あなたは見事にスリを倒し、
荷物を無事に取り返した。
少女も合流し、あなたに礼を伝えた。

「本当に助かったよ。
 これは友人に頼まれていた、
 大事なものだったんだ」

「あっと、恩人に名乗らないのは良くないな。
 ボクは夕羅、遥原夕羅(はるばらゆうら)だよ」


夕羅はあなたに気さくに話しかけてきた。
折角の縁だと、彼女と会話を楽しむことにした。


しばらく話しこんだところで、
ふと夕羅は真剣みを帯びた様子で口を開いた。


「……急な話ですまないけど、
 相談させてくれないかな」


「キミも知ってるかもしれないけど、
 ここから南西、稲鳴平野に
 千洲波の連中が居ついているんだ」

「千洲波の奴らの悪い噂は
 キミも聞いたことがあるだろ?
 調査に来た船団を皆殺しにした、とかさ」

  「この数か月、彼らは当たり前のように平野にいるけど、
 彼らは信用できないよ。
 ボクは稲鳴の民として、皆を守りたい」

「そのために集落に潜入して、
 連中を探りたいんだ。
 連中はきっと何かを隠してる」

「そこでキミの実力を見込んでお願いだ。
 ボクに協力してくれないだろうか」


「突飛すぎて無茶な話なのは分かってるよ。
 もちろん断ってくれてかまわない。
 ボクも駄目もとで聞いてるつもりさ」

確かに彼女の話は唐突だ。
だが、受けるのもありえる。
理由は3つある。

まず、先ほど名前を聞いて思い出した。
遥原夕羅は確か、稲鳴の実力者だ。
桜花決闘の大会で姿も見たことがあり、
本人に間違いないだろう。
ゆえに詐欺の類ではないだろうと判断できる。
損得を鑑みても自分を騙す計画は考えにくい。
あなたは中々の実力者でこそあるが、
別段、有力者というわけではない。
次に、そもそもにあなたもまた
この地に住まうひとりの実力者だ。
千洲波の事件は気になっている。

そして何よりも彼女の提案は、
より大きな謎へとつながっているのではないかと
あなたは不思議と直感を覚えていた。

どうしようか――



シーン13

「そうか……、って、本当!?」



「ありがとう! 助かるよ。
 君ほどの実力者となら、
 どうにかなるかもしれない」

  彼女の表情が喜色に染まる。
あなたは夕羅とともに稲鳴平野――
千洲波の駐在地へと向かうのであった。

果たしてそこでは何が待つのだろうか。
この続きは、また次回。……


お疲れさまでしたっ!
今回のキャラクターは次回も使うので、
取っておいてくださいね。

シーン14

「そうか、まあ、当然だよね。
それじゃあ。今回はありがとう。
また会うことがあったら」

彼女は去って行った。
そして、この物語は
あなたの物語ではなかったようだ。

ゲームオーバー